こんにちは!
私たちは作家小西綾乃の作品を
世に羽ばたかせるための
アートプロジェクトです。
書家脇田龍峯や各分野のプロフェッショナル
とともに作品を生み出し続けています。
小西綾乃と新たな出会いが、
新たな作品を生み出していくことを
一番に応援しバックアップしていきます。
2002年2月4日生まれ
ダウン症、自閉症、最重度知的障害、先天性白内障のため術後も視ることは苦手。幼少期から音楽療法アート療法をうける。中学一年生から書をはじめる。現在は生活介護施設に通いながら、大好きな楽器とアート、書、さをり織を楽しむ日々を送る。
綾ちゃんとの出会い
九年前に福島区の発達支援センターで出会いました。当時綾ちゃんは中学一年生で知的には最重度の障害を抱えていたので、ひらがなもあやふやな状態での練習のスタートでした。
指導年数
十年になります。
指導時に気をつけている事
一番気をつけている事はやはり綾ちゃんが楽しく書ける、楽しんでくれているかというところですね。しかしながらただのご機嫌取りになってもいけないし、さりとて書として成立しないものを書かせる訳にもいかないので、その辺りのバランスの取り方が難しかったですね。あと、身体的な障害に対する対応ですね。綾ちゃんは生まれながらに先天性白内障を患っていたそうで、生後間もなく手術を受けましたがそれでもちゃんと見えているとは限らないそうなので、手本を見てもそのまま真似て書くということも難しい面もあります。
それ故、手をとって一緒に書いて体で覚えてもらうことになりますが、それも何度も繰り返すと嫌がります。なのでしばらくは自分で書いてもらい、また一緒に練習という繰り返しでした。
あと今まで書けていた文字が急に書けなくなるという事も時々起こりました。
こればかりは気の付けようも無かったのですが、似たようなことでは書いている途中にちょっとした注意や声掛けをしても文字が崩れたり、書けなくなったりすることもあったので言葉の掛け方にも細心の注意が必要でした。
気付き
最初の二年程はあまり成長も感じられず忸怩たる思いでおりました。それが三年を過ぎたあたりから少しづつではありましたが変わってきてくれました。それまで紙(半紙)の大きさもお構い無しではみ出して書くことも厭わず豪快に書いていましたが、豪快な書きぶりは変わりませんが少し抑えて半紙に収まるように書けるようになったり、注意したことを思い出すかのようにゆっくり運筆して書いたりと変化し、成長を感じさせてくれました。
そうした成長の中でやはり寄り添う事の大切さを年を経る事により一層感じるようになりました。